
画像:トヨタ
ヴォクシーとヴェルファイアは、どちらの車種もトヨタ自動車を代表するミニバンです。
この2車種は似ているようでさまざまな所で異なっています。
ボディサイズも違いますし、まず維持費が異なってきます。
今回は総合的にこの2車種を比較してみたいと思います。
ボディサイズ
ヴォクシー | ヴェルファイア | |
---|---|---|
全長(mm) | 4,695~4,710 | 4,935 |
全幅(mm) | 1,695~1,735 | 1,850 |
全高(mm) | 1,825~1,870 | 1,935~1,950 |
ホイール サイズ(インチ) | 15、16、18 | 15~18 |
車のサイズにはボディサイズ・ホイールサイズが一般的です。
まずボディサイズですが、ヴォクシーから見ていきます。
ヴォクシーのボディサイズは全長が4,695~4,710mm、全幅1,695~1,735mm、全高1,825~1,870mmとなっています。
ただ、このボディサイズが基本となりますので、仕様やグレードによって異なる場合がありますので注意が必要です。
それに対してヴェルファイアのボディサイズを見ていきます。
ヴェルファイアのボディサイズですが全長が4,935mm、全幅1,850mm、全高1,935~1,950mmとなっています。
数値を見てわかるように、ヴェルファイアの方が一回りサイズが大きくなっています。
この幅の差を見てまず考えられることですが、都市部などで駐車する際にヴェルファイアだと弊害が起きることがあります。
ヴォクシーであれば難なく駐車できるような場所でも、ヴェルファイアの場合だと何回も切り返さないと駐車できない場面に遭遇するためです。
立体駐車場であれば左右の幅がヴォクシーであれば余裕をもって駐車できたとしても、ヴェルファイアの場合はホイールを擦りそうになることもあります。
よく都会でアルミホイールのリムが傷だらけの車を見ますが、原因にはこのようなことが考えられます。
ホイールサイズ
続いてホイールサイズですが、ヴォクシーの純正サイズから見ていきます。
ヴォクシーの純正サイズで最も小型となるものはスチールホイール仕様の車両となります。
通称テッチンホイールと言われているもので、タイヤサイズは195/65R15です。
一番大型サイズとなるともちろんアルミホイールで、205/55R16です。(GRのみ215/45R18)
次にヴェルファイアですが、最も小型となる純正サイズはヴォクシーと同じくスチールホイール仕様の車両となります。
こちらもスチールホイール仕様となっており、タイヤサイズは215/65R16です。
一番大型サイズとなるともちろんアルミホイールで、235/50R18です。
比較してみると、ヴォクシーのアルミホイール仕様とヴェルファイアのスチールホイール仕様が同じインチであることがわかります。
乗車定員
次に乗車定員ですが、ヴォクシーから見ていきたいと思います。
ヴォクシーの乗車定員はグレード別で乗車定員が異なります。
7人もしくは8人が乗車定員です。
ヴェルファイアの乗車定員ですが、基本の乗車定員は7人となっています。
「X」のみ8人の設定がありますが、それ以外は8人です。
これはシートアレンジの関係で、ヴォクシーとヴェルファイアのコンセプトの違いによる差が考えられます。
エクステリア・インテリア
続いてはエクステリアとインテリアの違いです。
エクステリア
ヴォクシーでいう煌がヴェルファイアのエグゼクティブラウンジに該当するのが、この2車種の関係性です。
当然ながら価格帯が全く違うわけですが、グレード分けをするにあたり考え方が違います。
ヴォクシーはエアロパーツを基本装備とした上で、高級感を出すためにメッキパーツを施しています。
これが煌のエクステリアの外観を一言で表した時の表現です。
これに対してヴェルファイアですが、基本が大型ボディとなるために仕様分けを行っています。
ボディタイプを標準ボディとエアロボディに分けて考え、それぞれにエグゼクティブラウンジの設定を持たせてあります。
ヴェルファイアの標準グレードにはなくエグゼクティブラウンジにある特徴ですが、ランプ関係に力を入れています。(ヘッドランプやテールランプにLEDを採用して高級感を演出しています。)
ランプ類をLED化すると高級車らしい雰囲気になりますので、ヴェルファイアはそれを最上級グレードに選択しています。
インテリア
次にインテリアですが、ヴォクシーとヴェルファイアでは雰囲気が全く別物です。
ヴォクシーはどちらかというと庶民派の車種ですのでインテリアはお洒落には作っていますが、高級感を前面に押し出すような雰囲気ではありません。
煌に関してはメッキパーツを使用するなどして最上級グレードらしい仕様にはしていますがそこまでです。
それと比較してヴェルファイアですが、トヨタ自動車が販売する高級ミニバンの名にふさわしいインテリアです。
エグゼクティブラウンジともなると前脚フルレザーシート&パワーシートという組み合わせがされており、左右ルーフサイドには夜間に演出できるようスポットライトが装備されています。
これだけを見ればヴェルファイアが欲しいとなると思いますが、価格や維持費の問題でそうは簡単にいかない人の方が多いのではないでしょうか?
維持費と新車価格
ヴォクシーとヴェルファイア、どちらを購入すべきなのかは最終的に維持費と新車価格で購入を迷われる方が多くおられると思います。
極端な例ですが、宝くじか何かの臨時収入でヴェルファイアを一括で購入できるだけの資金を手に入れたとしても、そこから維持していかなければいけませんので買えば終わりではありません。
年間維持費を計算すると個人差はありますが、下記のような維持費が必要となります。
ヴォクシー‥50~70万円
ヴェルファイア‥70~100万円
ヴェルファイアクラスの車種を購入するには維持できるかどうかを購入前にきちんと計算するということが大切です。
ヴォクシーの方が維持費がかからないということは明らかで、ヴェルファイアを購入するのであれば余裕を持って維持できる体制を作ってから購入しましょう。
次にヴォクシーとヴェルファイアの新車価格を比較してみましょう。
ヴォクシーの新車価格は2,509,920円~が最も安い価格になっています。
実際にはそこにプラスしてオプションを付けたり、上のグレードを希望するのであれば価格は上がります。
しかし、ヴォクシーの購入する上でこの価格が基本となります。
続いてヴェルファイアですが3,376,080円~が最も安い価格になります。
価格だけを見れば決して安い金額ではないのがわかります。
その上、エグゼクティブラウンジHVとなると車両本体価格だけで700万円を超えてきます。
ご購入前に総支払額と維持費のシミュレーション計算が必要です。
まとめ
- ボディサイズはヴェルファイアの方が一回り大きい
- 新車価格は廉価版グレードで約80万円ほど開きがある(ヴェルファイアの方が高い)
- 年間維持費はヴェルファイアの方が高くなる
- 個人差はあるが、購入後の維持費も含めて比較すると経済的なのはヴォクシー
見て目は同じミニバンに見えてもヴェルファイアが高級車であることをご認識いただけたと思います。
恐らく、ヴォクシーとヴェルファイアで迷われている方のほとんどがヴォクシーの上級グレードとヴェルファイアの下位グレードで迷っておられると思います。
購入資金だけであればそこまで大きくは変わらないはずです。
しかし、購入後に維持費がかかってきますので購入前に現実的な計算が必要です。
無理をせず余裕を持った購入計画を立てることをおすすめします。