カルロス・ゴーン問題で昨年末から世間を騒がせている日産自動車ですが、そんな日産自動車を代表するミニバンであるセレナとトヨタ自動車が販売するヴォクシーを比較します。
日産のミニバンと言えばセレナの他にエルグランドがあります。
このエルグランドはトヨタ自動車でいうところのアルファードやヴェルファイアにあたります。
セレナはヴォクシーと同じく庶民派ユーザーが欲しがるミニバンです。
ヴォクシーとセレナのどちらがご自身に向いているかの判断材料にしていただければと思います。
ボディサイズ
ヴォクシー | セレナ | |
---|---|---|
全長(mm) | 4,695~4,710 | 4,690~4,810 |
全幅(mm) | 1,695~1,735 | 1,695~1,740 |
全高(mm) | 1,825~1,870 | 1,865~1,875 |
ホイール サイズ(インチ) | 15、16、18 | 15~16 |
どちらも2リッターエンジン搭載のミニバンとして競い合ってきたのがこの2車種です。
それにホンダのステップワゴンを加えて3メーカーでミドルサイズのミニバンクラスで販売台数を競い合っています。
ヴォクシーのボディサイズは全長が4,695~4,710mm、全幅1,695~1,735mm、全高1,825~1,870mmとなっています。
ただ、このボディサイズは基本となりますので、仕様やグレードによって異なる場合がありますので注意が必要です。
それに対してセレナを見てみましょう。
ボディサイズは全長が4,690~4,810mm、全幅1,695~1,740mm、全高1,865~1,875mmとなっています。
セレナもヴォクシーと同様で、このボディサイズは基本となりますので、仕様やグレードによって異なる場合がありますので注意が必要です。
ヴォクシーとセレナのボディサイズを比較してみると、全体的にセレナの方が若干大きいです。
ボディサイズを比較する理由には運転のしやすさを判断する目的があります。
そして、この数値からは運転する上で長さよりも幅の方が影響しそうだと判断できます。
もちろん、もっと長くなれば全長も影響しますがこれぐらいの差であれば影響なしと思っていいはずです。
しかし、全幅の場合は多少なりとも影響します。
都会などで立体駐車場に駐車するシーンではこの車幅の差が大きいです。
駐車にまだ不慣れな方であれば少しでもコンパクトな車の方が安心なものです。
乗り比べは必要ですが、取り回しの良さはヴォクシーですね。
ホイールサイズ
続いてホイールサイズですが、ヴォクシーの純正サイズから見ていきます。
ヴォクシーの純正サイズで最も小型となるものはスチールホイール仕様の車両となります。
通称テッチンホイールと言われているもので、タイヤサイズは195/65R15です。
一番大型サイズとなるともちろんアルミホイールで、205/55R16です。(GRのみ215/45R18)
それでは比較対象であるセレナです。
セレナの純正サイズで最も小型となるものはスチールホイール仕様の車両となります。
こちらもスチールホイール仕様となっており、タイヤサイズは195/65R15です。
一番大型サイズとなるともちろんアルミホイールで、195/60R16です。
この2車種のタイヤサイズがほとんど変わらないのがおわかりいただけたと思います。
乗車定員
次に、ヴォクシーとセレナの乗車定員を比較します。
ヴォクシーの乗車定員はグレード別で乗車定員が異なります。
7人もしくは8人が乗車定員です。
セレナの乗車定員もヴォクシーと同様でグレード別で乗車定員が異なります。
7人もしくは8人が乗車定員です。
エクステリアとインテリア
続いてはエクステリアとインテリアです。
エクステリア
まずはエクステリアですが、メーカーが異なりますので当然デザインやコンセプトは異なります。
まず、一目見て受ける印象ですが、ヴォクシーの方はエアロパーツを装着していても落ち着いた雰囲気があります。
これがトヨタ車のほとんどの車種に言えることですが、「大人の車」というのがトヨタの考え方です。
それに対してセレナですが、トヨタと違い遊び心を前面に出すようなイメージです。
この点はホンダのステップワゴンと非常に似通っています。
ボディの形状や雰囲気はステップワゴンとセレナは似ていませんが、遊び心があるように作られているという点では共通しています。
日産セレナは、C25の時代にCMで「物より思い出」というキャッチフレーズで一時話題となりました。
これが日産の考え方です。
エアロ形状などを見ているとスポーツカーを積極的に販売しているメーカーらしいスタイルで、特に「nismo」グレードではモータースポーツを連想するようなエアロスタイルになっています。
他の2メーカーにも特別仕様車はありますが、スポーツブランドのグレードをミニバンに持ってきているのはセレナだけです。
もともと、日産のスポーツカーが好きだった人が選択できるグレードとして用意されていますので、スポーツ志向が忘れられない人はヴォクシーよりもセレナが向いています。
インテリア
続いてインテリアですが、2リッタークラスで同価格帯のミニバンですのでそこまで大差はありません。
ヴォクシーもセレナも、極端に一部のグレードで本革シートを選択しているわけではありませんので、実際に試乗した時の好みの問題となります。
ただ、セレナの場合はプロパイロットが好評です。
プロパイロット機能が気になる方は実際に展示車に触ったり試乗して確認してみましょう。
維持費と新車価格
最後に、恐らく購入時に最も気になるお金に関する比較です。
購入後の維持費に関しては車格が同じヴォクシーとセレナですので大差はないです。
個人差はあると思いますが、年間維持費は50~70万円が必要になります。
差が出るのは購入時の新車価格ですので、その比較をします。
ヴォクシーの新車価格は2,509,920円~が最も安い価格になっています。
実際にはそこにプラスしてオプションを付けたり、上のグレードを希望するのであれば価格は上がります。
セレナの新車価格は2,440,800円~が最も安い価格になっています。
実際にはそこにプラスしてオプションを付けたり、上のグレードを希望するのであれば価格は上がります。
この価格差を見るとセレナの方が安いのがわかります。
どちらか迷っているのであればそれぞれご希望のグレード・オプションで見積もりを取り、最終的に判断することが大切です。
まとめ
- 落ち着いた雰囲気を好む方はヴォクシー
- スポーツ志向や遊び心を求める方はセレナ
ヴォクシーとセレナを比較してみると、ボディサイズこそ若干セレナの方が大きいですが、その他は大差ありません。(エクステリアとインテリアは異なりますが)
あとは、全体的な雰囲気や好みで選ぶ車種が分かれそうです。
落ち着いた雰囲気の車がいいのであればトヨタ、遊び心を求めるのであれば日産。
購入の最終決定は、試乗後のご自身やご家族との話し合いも必要なことだと言えます。